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議会運営委員会での謝罪、のみ? [議会・政治]

沼津市議会に限らず、地方、国、全ての議会には議会運営委員会というのがあって、議会運営についての自治法以下の取り決めを合議制のもと、決めている。

今回のような一般質問関連では、質問する内容については、本会議場でやりとりする前に事前に議員と当局との間で綿密に情報交換するようにしよう、というのは沼津市議会の方針になっている。

過去の先輩方から現在まで、当然のように扱われてきた議会運営委員会での決定事項だ。

見ている人によっては、「原稿を読むだけでは、台詞があらかじめ決まっている学芸会みたいで面白くない」という人もいる。僕もそう思う。だから情報交換の濃淡は人によって違うところもあっていいと思う。

しかしながら、例えば、「過去十年間の不登校の出現率はどのように推移しているか?」とか「沼津市の市街化区域内の下水道普及率は直近で何パーセントか?接続率は?」というようなことを基にテーマにして議論する時、聞かれる側の当局は正確に答えるために事前に準備しておかなければ到底答えられない、というのも頷ける。

事前に綿密に打ち合わせした議論がよいか、国会の予算委員会の中継で見るような丁丁発止の議論がよいか?

見ている方は後者の方が面白い。また、議員も当局をやりこめようとするなら後者を選択したい。

まあ、駆け引きも含めて議員が本会議場で責任を持って発言する訳だから、当局が答えられなくなった時には議員の側にも少しは責任があると言うのが大方の見方だ。

で、今回の事件。

前置きが長くなったが、「事実に基づかない質問、要は本人の勘違い、不勉強に基づく質問を激しく行い、翌日になって議事録を取り消す」というこの事件の結末が本日の議会運営委員会で、あった。

事実に基づかない質問に関しては議事録が既に削除されたため議論されず、事前の打ち合わせがされていないことに関して本人からの謝罪となった。事前にちゃんと話し合っていれば自分が間違っていたことに当然気づいたであろうに。
結局、議会運営委員会のメンバーである本人がきちんとした事前の打ち合わせ無しで質問していたことを暴露したことにもなる。これこそ議会運営員会の意味がない。

認識が正しければ、今回はかなり大きな事件だったのに「今回の件でご迷惑をおかけしたことを議会と当局と市民にお詫びします」の一言で片づけられてしまった、ということになる。議会運営委員会のそこにいた人数は各会派の代表とその他の運営委員、正副議長、当局の代表者3名など全部で十数人。

一番傷つけられた人たちに、この声は届くのだろうか?

私の知る常識の中では、公式の場で迷惑をかけたならそれと同等の公式の場で謝罪をすべき、なのだと思う。今回は本会議場で事件を起こしたのだから本会議場で相手の目を見て謝罪すべきだ。

まあ、本会議場での議事録が削除された後での話なのでこれも議論の拠り所とするものがないのでできない、という理屈もわからないではないが、それだけでは済まされない感情があると思う。

モヤモヤした気分のまま明日の6月定例議会閉会日を迎える。
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