自治会の合併

先般、自治体の合併論議はいたるところで行われていますが、私の住む下石田では自治会の合併が粛々と進められています。
少子高齢化の影響で役員選出その他自治会運営に必要な住民の協力・パワーが十分に得られなくなると、残された道は自治会同士の合併のようです。

市町村合併によってフェイス・ツー・フェイスの関係の地域がなくなるといった旨の話をよく聞きますが、今の日本で行われている合併というのは実は次元がはるかに違うものだと思います。

地域の風土や文化を尊重して合併を自重する以前に、私たち自らが払う税金で地域の自治が立ちいかなくなる程、地域自治にコストがかかり、地域からの要望が多岐にわたっているのです。

もともと「お上」の力によって治められ続けたこの国の人々。自治というものに対する意識は、欧米のそれに比べると低い気がします。

今、出生率が下がり、幼稚園の閉園が増え、小中学校の統廃合が盛んに進められています。

これらの最終到達地点が自治会や自治体の合併である気がします。

いずれにせよ、長年にわたって愛着のあった地域の看板が下ろされることはさみしいことですね。