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狩野川台風60年 シンポジウム [防災]

~狩野川台風の記憶を次世代につなぎ「強く」「しなやかな」地域を創出~

近隣市町と国、県の関係者が伊豆の国市のアクシスかつらぎ大ホールに集まり、狩野川の治水事業に関する説明、パネルディスカッションなどが行われました。

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今から60年前の昭和33年9月26日。一日の総雨量が700mmを超す超大型の台風が伊豆半島に上陸しました。この台風で狩野川はいたるところで堤防の決壊、氾濫がおこり、田方平野全体に甚大な被害をもたらし853名の命を奪いました。

これより前の昭和23年、三島地区に大きな被害をもたらしたアイオン台風での大出水を契機として昭和26年に「狩野川放水路」の建設が着工していました。その後の進捗がはかどらず、この狩野川台風の被害を受けてより大型の放水路建設に計画が変更(毎秒1000㌧ンの流水量を2000㌧に変更)されたとのことです。

その後、昭和40年に完成した放水路のおかげで、この地域の甚大な氾濫水害は無くなっています。記憶に新しい中で最大の、平成19年の台風9号の際には、私の住む下石田地区で数件の床上浸水がありましたが、伊豆半島全体では放水路の放水もあり甚大な被害には至っていません。
(この時の降水量は狩野川台風に匹敵するものだったそうです。)

シンポジウムの中でのパネラーの意見。災害における被害は「やっていないところが被害を受ける」とい言葉が心に残ります。近年、そして今年は特に自然災害が多くなっています。そして明日も台風24号の直撃を受ける予報です。

地道ではありますがこの記憶を忘れることなく、後世にしっかり伝えていくことが防災の第一歩だと強く感じました。

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熊本震災に学ぶ [防災]

熊本の震災から半年が過ぎ、ようやく現地を視ることができました。

今回の震災の特異性はマグニチュード6.5の地震が本震と考えていた2日後にマグニチュード7.3の本当の本震が来たということ。前震では約3万人が避難しましたが本震では11万人。この時の避難誘導及び避難所の運営についてご苦労された話を聞きました。

特に避難所運営についてはマニュアル通りには当然いかないのですが、生々しい当時のお話を伺うと、議員として、また地域の自主防の副部長として身の引き締まる思いでした。

自治会の役員の意識が大きく左右するというのが感想です。

また、子ども会やPTAの役員もフル動員で避難地の運営をされたそうです。

これらの人の意識で避難所運営が全く違うものになるそうです。

水や毛布といった物資の配布、情報の伝達、住民の生存確認。

緊急時に役立つのは人の繋がり、絆といわれますが私たちの地域ではどうでしょうか。

避難訓練が単なる年中行事でなく危機感をもって取り組むことができるように、また人の繋がりの目的意識を地域に帰ってお伝えしていかなければならないと感じました。

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熊本市役所の目の前に熊本城があります。今は無残な姿となっていますが、熊本のシンボルであるこの城を何とか復元しようと皆さん一致団結しています。

頑張れ熊本!

沼津市消防団北部ブロック演習 行われました。 [防災]

近年団員数の減少に悩む消防団ですが、本日は沼津市消防団北部ブロックの演習が盛大に行われました。

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毎年この時期、各分団の枠を超えて方面隊等の演習が行われます。

地域の市会議員としてお呼びいただけるのですが、いつ見ても団員の皆さんの訓練の成果には頭が下がります。

消防団員の皆さんは特別公務員ではありますが基本ボランティアです。日頃、地域で火災をはじめ災害があればいの一番に駆けつけ初期消火からその後の後片付けなど大いに活動してくださいます。

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今、このような消防団活動に参加される方が年々減ってきています。自治会の話し合いの中でも度々取り上げられる話題ですが問題解決のための決定打はなかなか見つかりません。

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消防団に限らず自治会、子供会、老人会、そしてPTAなど様々なボランティア活動に市民が消極的になっているように感じるのは僕だけではないはずです。

一方で、NPOのように市民と行政の協働は盛んになっています。

新たな展開で消防団活動も再び活発化してくれるといいなと思います。

現団員の皆さん、準備期間の訓練ご苦労様でした。

最後に、「火の用心!!!」

9月1日 地域の防災訓練 [防災]

地元自治会の自主防主催の防災訓練に参加しました。

三角巾の使い方や、毛布を使って担架に代用する方法、その他車いす支援の注意点の実演が消防団の皆さんによって行われました。

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また、公会堂の地下に貯められている防火水槽の水を、浄化機によってキレイにして飲めるようにする実演。

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小中学生も集まって防災に関するDVDの視聴も行われました。

3.11直後から比べて徐々に参加者も少なくなってきてしまっているかな…。

マンネリ化してしまわないよう自主防役員の方々のお知恵を期待します!


と、こういう時に参加すると自治会の関係の方々から要望が次から次へと飛んできます。

ウレシイ限りです。

また明日から実現に向けて行動します。

静岡県第4次地震被害想定 の発表 [防災]

東日本大震災の教訓を活かし、レベル1・レベル2の地震・津波を想定し、今後の地震・津波対策の基礎として扱われます。

http://www.pref.shizuoka.jp/bousai/4higaisoutei/index.html

レベル2の被害想定が従来に比べ拡大されている要因は、
「コンクリート製の海岸堤防や河川堤防は地震動により破壊されるという仮定」
「土で築造された海岸堤防や河川堤防は地震動により高さがもとの高さの25%まで沈下し、津波が乗り越えたと同時に無くなるという仮定」

という最悪のケースを想定したため、だそうです。

極端な数字だけを取り上げるとよくないので、上記、静岡県のHPをじっくり見ていただきたいのですが、レベル2の地震・津波で沼津市内の建物被害が6,000棟、死者数13,000人となると、かなりドキッとします。

※※※

沼津市議会では平成23年度に続き、地震津波対策調査特別委員会 を設置することになりました。

地震津波に対する防災・減災、そして被災後の復旧・復興について議論します。

慶応大学湘南藤沢キャンパス 教授訪問 [防災]

主に防災の関係の話で慶応大学湘南藤沢キャンパスをお邪魔しました。

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教授の勧めで授業にも参加させていただき、ナルホド優秀な学校はこんな感じか…、とあっという間の90分の講義を楽しく拝聴いたしました。

キャンパスが美しいこともさることながら、学食(レストラン?)の食事がおしゃれで美味しいこと、美味しいこと…!

食事後は危機管理の関係の企画のお話をさせていただき、様々なご教授、宿題をいただきました。

20年ぶりに大学を見てつくづく、

「学生に戻りたーい!」 と思いました。 

(でも単位がなくて苦労する生活は嫌ですけど…)

沼津市津波ハザードマップ [防災]

沼津市の津波ハザードマップが作成された、と地震津波対策調査特別委員会で報告があった。
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今回は第二地区、第三地区、第四地区、静浦地区、内浦地区、西浦地区そして戸田地区。

マップの中には各地域の津波避難ビル、第三次地震被害想定推定津波浸水域、推定津波高、防潮堤堤防高、そして海抜が記されている。

これが15日号の広報とともに該当地区に配布される。本来ならば全市民に全地区の地図を配るべきだ。

3.11から9ヶ月でこれだけのものができた。

3月の震災後の連合自治会の会合で、住んでいる地域の海抜がすぐにわかるよう工夫してほしい、という要望がすぐさま上がった。本来ならば、住宅の周辺の電信柱なんかにここは、海抜何メートルです、なんて言うのを細かくつけてくれると、日常の中で意識しやすいのではと思う。

こういった一歩一歩が大切なんだなと、マップを見て思った、けど、一方、先日の防災訓練を見てもわかるように、参加者と不参加者の意識の溝はなかなか埋まらないのも現実で、一番大切なのは、防災に対する市民一人一人の心掛けと地域の備えなのだと思う。

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