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大岡地区公共交通推進住民協議会 [地域]

旧国道1号線と旧国道246号線とに挟まれた区域のバス路線が廃止されて久しい中、大岡地区では平成24年頃から地域住民の足となる、新しい公共交通網の形成を市に対して要望してきました。

住民の高齢化や核家族化に伴い自動車で移動できない高齢者が増えつつあることや、地球規模の環境問題をも考えて持続可能な社会実現のための公共交通機関の見直しが様々な所で話題に上がり始めていた頃だと思います。

このような中、昨年10月から12月までの3か月間、本市まちづくり政策課と伊豆箱根バスのご協力により沼津駅から日吉、下石田、大岡地区センター経由の大岡地区循環バスの試験運転が行われました。さらにこれを受け本年5月に行われた大岡連合自治会総会で「試験運行されたバス路線の本格運行の促進」が年度事業計画の一つとして承認されました。その後6月に本協議会が発足し、7月から毎月一回、本格的な協議を実施しています。8月には公共交通の専門家である早稲田大学准教授の井原雄人先生にご講演をいただき、9月、10月の協議会にも連続してアドバイザーとして(東京から遠路はるばる)ご参加をいただいているところです。

また、9月24日には協議会参加者のうちの有志が、大岡地区センターからスタートし、木瀬川マム→平和郷→下石田カタクラパーク→大岡公園→大岡団地→造り道→日吉公会堂→日枝神社までを徒歩にて路線検証を行い、道路幅員や住宅密集の状況、ショッピングセンターや病院の分布状況、交通事情、安全状況等を確認しました。実際に自分の足で歩いて観ることで公共交通を使う際のバス停までの距離感や歩道の歩きにくさ、路線の工夫のヒントなどを知ることができたようです。

この動きと呼応するかのようにして、沼津市は「新たな交通システム」の実証実験として、沼津駅-沼津港間に次世代モビリティEVバスの試験運行をしています。これは時速19キロで走る環境に優しい電気バスで、平日は買い物や通院などの足となるように、また休日は旅行者の観光利用をターゲットとしたものです。

協議会では、私たちの理想とする公共交通についての議論をしています。以下、いくつかの話し合いのポイントをご紹介します。

①自動車の運転が困難な高齢者の方々には昼間、カタクラパークや西友、マムといっったスーパーマーケットや地区センターや大岡公園といった地域の核となる施設に巡回する公共交通が必要。

②通勤・通学での利用は朝と夕だけだが、元気な若者は自転車で移動するし、雨だと合羽を着るか親が車で送迎するのであまり公共交通は必要としないかもしれない。

③駅や図書館をはじめ駅周辺の施設へは公共交通があるからこそ行きたいという気持ちになるのではないか。特に夜の飲み会への往復にバスがあると非常にありがたい。

④バスのサイズは大き過ぎず小さ過ぎずを期待する。9人乗りの電気バスやワゴン車では乗れない人が出る可能性があり、マイクロバス(20人)くらいの規模がよいのではないか。

⑤バスが走るコースは一つに絞るのではなく、大岡駅から旧国一の間を4種類くらい設けてもよい。特に日吉や木瀬川坂下から地区センター方面には歩いて行くのは高齢者には無理なのでそれぞれの循環コースがあるといい。

⑥料金設定は安ければ安いほどいいが持続できない経営体質にしてはいけない。しっかり見通しを立て、企業協賛や、年間定期、家族割引定期、一日乗車券、スーパーマーケットでの乗車割引、そして自治体補助などしっかり組み合わせられたらいいと思う。

⑦事業を実施するのはバス会社、タクシー会社の他に自治会、地域でつくるNPO法人なども考えられるが、運行管理や運転手確保など専門性の高い部分は公共交通事業者に業務委託することもできる。

この他にもたくさんの意見が出ています。今後、協議会の意見をまとめたり、大岡地区住民の皆さんのご協力の下、アンケート調査をしたりして大岡地区の新しい公共交通形成に向けた取り組みを続けて参りたいと思います。皆さんのご意見もしっかり受け止め参考にしていきたいと思いますので、ご意見を各単位自治会長経由でもかまいませんので、協議会までお寄せください。よろしくお願いいたします。

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